日本×アルゼンチン第２戦レポート/フットサルタイムズ

５/５(土・祝)、大阪市中央体育館に場所を移して開催された、AFCフットサル選手権 2007 日本の壮行試合、日本×アルゼンチンの第２戦目は、１?０で日本がアルゼンチンを撃破した。

　観客は2,735人。ポエイラの音頭に合わせ、観客席からも拍手が起こる。神戸ラウンドよりあたたかい(？)雰囲気の中、試合は始まった。
　先発メンバーの中に、岸本と北原が入るサプライズ起用。サッポは「いろんな選手、いろんな組合せを見たかった」とその理由を語ったが、試合の中の使われ方を見ても、ふたりがかなりサッポの信頼・期待を得ていることが伺える。
　試合はアルゼンチンがハーフよりもさらに後ろで、フィールドプレイヤー４人がゴールに蓋をするように守備を固めたせいもあり、日本がほとんどの時間帯でボールを支配し、アルゼンチン陣内でボールを回す。しかし「アルゼンチンのカウンターを警戒した」(藤井)こともあり、無理にもシュートも行かず、前半はスコアレスのドローに終わる。アルゼンチンは残り２分を切った攻撃で一度、ペースを上げたのみ。後はひたすら守備に徹した。
　対する日本は小野が先日の退場で今日は不出場。その影響もあるのか、０?０の均衡した場面、３つ組めるセットのうち、サッポは第３セットの順番を飛ばして、第１セットに戻した。こういったあたりにサッポ監督がこの試合に(少しは)結果を求めた様子も伺える。ちなみに一巡目のセットは第１セット(先発)が、岸本、北原、金山、木暮。第２セットが、鈴村、比嘉、小山、藤井。第３セットが、山蔦、小宮山、高橋、藤井だった。

　試合の均衡が破れたのは、後半15分。左サイドで仕掛けた木暮がディフェンダーを抜ききらないままも、左側に空いたコースを通して、ファーサイドにシュートを突き刺す。
　こういったジリジリした展開で貴重なゴールを上げるのはさすがにエースといったところか。木暮はこの後にも中央の金山から出たパスを左サイドで受けると、ループでゴールを狙うファンタジックばプレーを見せるなど、１戦目と比べて、コンディションも上がってきている様子をみせた。
　この得点はタイムアウト後のもの。サッポはタイムアウト時、「木暮がアラの位置に入ったときは残りの３人が引いて、１対１の勝負に行かせるように」と指示を出したというから、見事に指示がはまったようだ。
　リードされたアルゼンチンは、４分を残して、ゴレイロがそのままでパワープレーに入るが、焦りもあるのか？追いかける立場ではシュートに精度がない。残り数秒、中央ゴレイロに戻したボールを、ゴレイロのエリアスがシュートフェイントを入れて、ディフェンダーを見事にかわしてシュート。これが決まって劇的な土壇場同点弾！・・・と思われたが、時間は「00:00」を示しており、ゴールは認められず。大どんでん返しのような格好で、日本が勝利をモノにした。

　強豪・アルゼンチンを撃破したフットサル日本代表は13日(日)?、本番・アジア選手権に挑む。

　サッポ監督は足を運んでくれたサポーターにお礼を述べた後、「アジア選手権でもみなさんのチカラがぜひ必要になります。ぜひ協力してください！」と応援を呼びかけ、最後にもう一度(今度は日本語で)「アリガトウゴザイマシタ。ヨロシクオネガイシマース！」と締め括った。