セレゾン神戸記者会見レポート１

12/４(月)、14:00?ポートピアホテル(神戸市中央区)にて、来年９月に開幕する日本フットサルリーグに参戦する、セレゾン神戸フットサルクラブが、記者会見を開いた。
記者会見には、兵庫県サッカー協会会長の佃幹夫氏、兵庫県サッカー協会フットサル委員会委員長の中村篤実氏、セレゾン神戸フットサルクラブ代表の上永吉英文氏、兵庫県セレゾン神戸フットサルクラブチームキャプテンの泰澤　秀幸氏、４名が出席。神戸から「フットサル日本一」奪還へ向けて、熱く抱負が語られた。

まずは記者会見(とその後の取材)での主なポイントをまとめてみます。

●チームの母体、現在の活動
　セレゾン神戸フットサルクラブの母体チームは2000年に設立されたセレゾン浜松フットサルクラブ。2005年には東海フットサルリーグ昇格を果たし、2006年には、全日本フットサル施設連盟選手権優勝を果たし、全日本フットサル選手権出場を果たしている。
　さらに今年、兵庫県トップリーグのセレゾン神戸フットサルクラブと、京都府１部リーグのリンドバロッサと合併。３チームから選りすぐられた選手でセレゾン神戸フットサルクラブが設立された。日本フットサルリーグに参戦できるメンバーはまだまだ流動的のようだが、現在在籍しているメンバーで、今年も全日本フットサル施設連盟選手権から、全日本フットサル選手権出場を目指している。

●無名の選手たちでの挑戦
　チームはフットサルでは「ほとんど無名の選手で攻勢される」とのこと。現在、上永吉代表が大学サッカーなどを視察し、目に留まった選手を直々に口説いて、"フットサルを専門にやっていくこと"を条件に練習に参加してもらっている。今のところセレクションの予定も無く、フットサル日本代表選手や、神戸のチームから選手を引き抜くことも考えられてないようで、サッカースキルの高い選手を集めて、フットサル選手に転向させてのリーグ参戦となるようだ。
　フットサルの静岡県選抜の団長も務めていた上永吉代表から見ても、「技術もフィジカルも相当高い選手が揃っている」とのこと。練習試合では関西のマグやジョイと互角以上の戦いを見せているようだが、トップレベルでのフットサルの試合経験の"積み上げ"が無い中で、初年度からどこまでやれるのかは、選手を選考している上永吉代表やコーチングスタッフの手腕に大きくかかってきそう。

●フットサルはサッカーと同じ
　「フットサルの魅力は？」という質問に対して、上永吉代表は「根本的にはサッカーです」と答えた。ここでも現在の「戦術ありき」「組織優先」のフットサルへのアンチテーゼが感じられる。

●攻撃型のチームをつくる
　「現在のサッカーもフットサルも守備重視に考えられているが、攻撃的なチームをつくりたい」と話した。「８点取られても10点取るチーム」を目指し、「初年度はディフェンスのことはまったく考えてない」と言い切った。これまた「まずは守備から」という現在の多くのフットサルチームが基本とする考えから逆を行くことになると思うが、新しい選手での新しい試みをする新しいチームとして、その挑戦の行方を見守りたい。

●ブラジル「サンカエターノ」と提携
　クラブはブラジルのフットサルチーム「サンカエターノ」との提携に合意を得ているようで、去年２名、今年１名が早くもフットサル留学を終えて帰ってきている。(去年留学した中には関西リーグの近鉄に所属した原田浩平も含まれている)
　来年も２名がサンカエターノにフットサル留学に行く予定で、こうした試みで、無名選手がどこまで、日本フットサルリーグで通用するようになるのかも注目ポイントとなりそう。

以上がフットサルタイムズが見た主なポイントです。次回は実際の質疑応答の内容などをお伝えします。

●参戦決定の挨拶をするクラブ代表の上永吉氏。
　記者会見は上永吉氏のフットサル感が溢れたものとなった。

セレゾン神戸 記者会見レポート１

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