噛み合わない府中を尻目に、大阪が快勝/ゼビオFリーグ５節

５/30(土)、岸和田市総合体育館で行われた、SuperSports XEBIO Ｆリーグ2015/2016 第５節、シュライカー大阪×府中アスレティックFC戦。

６－２。スコアは開いたが、大阪の良いところはしっかり出て、府中はシュートがポストやバーに嫌われるなど、何か歯車が合っていない感のあるゲームだった。

　先制は大阪。16:51、15mほど離れた付近で得た、中央やや左からのフリーキック、助っ人外国人５.アルトゥ－ルが直接決めた。

　府中も町田から移籍の14.永島がルーレットで切り込んでシュートを放つなど存在感を見せ、12.小山のシュートが両ポストを連続で叩き、さらにこぼれ球の23.ソロカーバのシュートもバーを叩くなど、ゴールに迫りながらもゴールが遠い。それでも、08:14、ワンツーで抜け出した14.永島が競り合うディフェンダーを振り切って、ゴール。１－１に追いついた。

　04:08、大阪は右サイド、26.加藤が縦にくさびのパス。受けた10.ヴィニシウスがダイレクトでゴール前を横切り、逆サイドへのパス、これを受けた５.アルトゥールがドリブルで切り込むチャンスもあったが、追加点はならず。この日の５.アルトゥールは、サイドを変える長いパスをピンポイントでつなぐなど、高いスキルと戦術眼を披露していた。

　後半も先手を奪ったのは大阪。14:11、後方からのパスをディフェンダーに挟まれながらもうまく前にトラップした４.森。府中ゴレイロがカバーに飛び出したのとボールは入れ替わりになり、森はゴールに吸い込まれていくボールをしっかり見届けて、ゴールで、２－１。

　11:15にはコーナーから、18.田村がうまくダイレクトで合わせたボール。府中ゴレイロ１.田中が反応するも後ろに流れ、ゴールライン上に留まっていたボールを26.加藤が押し込んで、３－１。10:22には、左サイドを破った24.村上のシュートを、18.田村が触れて(？)４－１。昨年、頭角を現した、加藤、田村の畳み掛けるような連続ゴールで、大阪が一気に流れを掴んだ。府中は溜まらず、タイムアウト。

　その後も、府中は抜け出した23.ソロカーバのシュートがポストを叩くなど、相変わらずツキにも見放されている感じ。07:46から、10.山田ラファエルをゴレイロにパワープレー開始。しかし一発目のシュートがゴレイロの正面に。これを大阪１.宮竹がパントキックで府中ゴールに決めて、５－１。パワープレー返し１発目で、貴重なダメ押しゴールを奪った。

　05:53 パワープレーを続ける府中は、12.小山から、ゴール前に入った10.山田ラファエルに縦パスを通し、山田ラファエルがゴール。１点を返して、２－５。３点差に詰め寄ったが、府中の反撃はここまでだった。

　00:29 大阪は前プレをかけて、24.村上が奪ったボールを前の５.アルトゥールにつなぎ、アルトゥールが反転シュート。これが決まって、６－２。ゴールラッシュとなった大阪はホームゲーム２連勝となった。

◆府中アスレティックFC・谷本俊介監督コメント

点差は開いて、実力差があったように振り返れば見えますが、点差が開くまでは自分たちがある程度いつもどおりのゲームができていた。ほんの少しの差で、流れを引き寄せられるかというところだったと思います。アウェイの試合で疲労があり、動きの部分で精細を欠いた感がある。40分間プレスができなければこういう結果になってしまうかな、と思います。次も試合があるので、切り替えて、自分たちのホームでは勝って、セントラルでも勝って、同じ相手に二敗しなければ、チャンスは絶対あると思うので、我慢強く、前向きに、自信を失わずに行きたいと思います。

◆府中アスレティックFC・皆本晃選手コメント

ちょっとしたことで敗れた。40分間攻め切れなければ結果としてこういう風になってしまうと改めて思いました。試合は続いていくし、結果にこだわらなければいけない部分もあるんですけど、こういうときは自分たちがどういうフットサルをやっていくかということを大事にして、それが結果につながればいいと思うので。細かい部分にこだわりながら、自信だけは失わないようにして、ひとつひとつ積み上げていけば結果は自然についてくると思うので、信じて頑張りたい。

―府中の目指すフットサルとは？40分間プレスをかけ続ける以外の部分では、どういうものですか？

谷本監督「シンプルにシュートを打つ。タレントが揃ってますので、後ろでポゼッションをする考え方もありますが、ボールを持ったら縦に早く、その中で数多くのシュートを打って、結果入らなくてもディフェンスからプレスをかけ、相手のコートでゲームをするというものです」

◆シュライカー大阪・木暮賢一郎監督コメント

２日間ゲームがあるので、順位、勝点で大きな動きが出る二試合だと思っています。ここまでの成績は、昨年度残した結果だったり、若い選手の活躍と、補強だったりを踏まえて、選手・ファンを含めて期待感を持って望んでいる中では、勝点５というのは、思い描いていた立ち位置と違うというのはみんなの中にあって、多少自信をなくしたりというのはあったのかもしれないですけど、そうは言っても３試合負けてないですし、長いシーズンと言うのは人生と一緒でいつもいいとは限らないですから。目標設定が高いからこその苦しみであって、今日そういう意味では嫌な空気感を払拭できると信じてましたし、新しいスタートラインに立てたのかなぁ、という印象のゲームでした。

―点差は開きましたが、監督から見て、実力差が出たスコア？

いえ。前半は特に府中の前からのディフェンスに圧力も感じましたし、北海道、フウガ含めて、どっちに転んでもおかしくないゲームが続いている。点差こそ６－２でしたが、逆もあったかもしれないですし、試合とはそういうものだと思っているので、どう転んでもおかしくないゲームで勝点を取れるか、取られてしまうかチームなのかというところ。Fリーグでいま簡単な試合はひとつもない。自信を取り戻す点で言えば６－２というスコアはメリットがあったかもしれないが、ゲーム内容でいうと、それほどの差があったとは思わないです。

―今日はたくさん大阪の良い部分が出たと思うが、あえて課題をあげるとすれば？

良かったと言うことで終わりたくはないですから、明日も勝たないと･･･、意味はないということはありませんが、振り出しに戻ってしまいますので。(明日の)湘南戦も結果にこだわって、勝点３を取って、まぁスケジュールは出てますから、あえて次がどことは言わないですけど(※大阪は次に名古屋戦を控えている)、その後も全力で勝ちに行きたいと思います。