日本、"伝家の宝刀"パワープレーで反撃も及ばず・・・

　後半、開始前からキーパーシャツを着た小曽戸の姿。"伝家の宝刀"パワープレーが始まって、日本の反撃が始まった。守備時のゴレイロには今大会初めて、冨金原が登場。
　
　ウクライナががっちり守って、日本の回す時間が長くなる。17:02 ６.小曽戸の２連発もブロックされ、15:40 ゴール前から星のシュートも決まらない。
　
　15:07 ウクライナのシュートをゴールマウスに入ったカズがブロックして場内が湧く。
　
　10:07 ようやく日本がウクライナゴールをこじ開けた。こぼれ球を拾った村上。冷静に後方に下げ、中央の木暮のゴール前へのチップパスを、森岡が胸で押し込み、１－６。
　
　09:40 ポルトガル戦に続く、森岡薫のスーパーゴール。右サイド、足裏キープから一気に反転。２人が取りに来ているところ、振り抜いた右足のシュートがニアに強烈に突き刺さり、２－６。森岡の連続ゴールで、ポルトガル戦、１－５からの"奇跡のドロー"が頭をよぎる。ウクライナは堪らず、タイムアウト。

　08:43 さらに、日本が追加点！村上の細かいタッチ、足についていないようにも見えたが…、前に抜け、右前の小曽戸に預けると、小曽戸は密集するディフェンダーの隙間を抜き、逆サイド後方の北原へ。これを北原が確実にゴールに蹴り込み、３－６。村上、小曽戸、厳しい試合の中での冷静な判断が、希望のゴールを生む。
　
　
　しかし、その後、日本にゴールは生まれなかった―。
　
　
　左サイドから、内側のゴールを叩いたようにも見えた村上のミドル、木暮の２連発のシュートもあったが、惜しくもゴールならず。01:04 ウクライナの得点機会阻止のファウルもイエローどまりと、腑に落ちない判定もある中、残された時間はどんどんと目減りしていく。
　
　
　そして、タイムアップ。
　
　
　死のグループを抜け、悲願の決勝トーナメントに駒を進めた日本だったが、強豪・ウクライナに及ばず、１回戦敗退…。ベスト８以降は、４年後の、日本の新たな目標となった。
　
　日本の武器と言われたセットプレーからの得点が無かったり、前プレが機能する試合としない試合があったり。悔しい課題もいくつか残ったが、監督・選手・スタッフたちは最後まで、素晴らしい戦いを見せてくれた。
　
　ブラジル、ポルトガル、リビアと同じデスグループを、プラン通りの完璧なまでの３試合で勝ち抜き、新たな歴史の扉を開いたミゲルジャパン。ありがとう。そして、ひとまず、お疲れ様でした―。
　

レポート：北谷仁治