ポルトガル戦後、小曽戸、木暮、星選手コメント

◆小曽戸選手

―ナイスキーパー！
たまたまですけど。(笑)

―あれが無かったら、ね。
まぁ、そうですけど。ホントに死ぬかと思いましたけど。落ち着いて。

―あの瞬間、もう抜けてきたと思うんですけれど、どういう心境でしたか？
もうやばいなと思ったんですけれど、とりあえず前出た方がいいかな、と思って。そしたらうまく止めれた。運が良かったと思います。

―パワープレーに関して。小曽戸選手の役割は？
しっかりポゼッションを保ちながら、ショウタ(星)をよく見て、ショウタが外した時に、そこにうまくパスを入れれるように。今回、ポルトガルがうまく前からかけてきて、そこを外せて、点になったので、狙い通りは狙い通りですね。

―前半、非常に苦しい試合になったと思いますが、ハーフタイムにみんなで話したことは？
ホントに後半、しっかり立て直して。まず１点ずつ。ゲームを落ち着かせて、チャンスがあったらパワープレーに行くと。プラン通り。後半は入れたと思います。

―後半は押せ押せでした。
パワープレーになる前からディフェンスでいい形もできて、チャンスも作れていた。自分たちのフットサルがある程度出来たかな、と思います。

―小曽戸選手が言っていた"２位通過"も見えてきた？
ホントに、この試合に引き分けた意味は、最後リビアに勝ってからだと思うので、そこにしっかり勝って、２位通過、もしくは３位で、しっかり予選リーグを通過できるように頑張りたいです。

―あらためて、強豪ポルトガルから勝点１を取った気持ち・感想は？
本当に厳しい試合だったんですけれど、みんなの頑張りもそうですけれど、たくさんの応援の力があったから追いつけたと思うので、みなさんに感謝するとともに、最後の試合、頑張りたいと思います。

―次ですね？
そうですね。

◆木暮選手

立ち上がり、ブラジル戦同様、いい入りができなかったのは、もちろん反省点ですけれども。難しい状況からチーム一丸となって、５－５まで持って行けたのは、チームの結束力も上がっていますし、感動的な幕切れだったと思うし、それをうまくリビア戦につなげていくことがやはり、大事だと思うので。浮かれることなく、次に向けて、いい２日間を過ごして、本当に決戦であるリビア戦につなげていきたいと思います。

―木暮さん自身は何度かキックインのファウルを取られたり、審判と合わなかった？
なんなんですかね？そういう日なのかと思います(苦笑)。まぁチームは勝点１を取れたので。

―入りが固かった？
後から振り返れば、ああすれば良かったとか、ありますけれど…。相手あってのことだと思いますし、真摯に受け止めて、そういう立ち合いにならないようにしないといけないと思いますけれど…。

―個人的には日本の立ち上がりが悪いわけでもなく、相手が上回ったように感じましたが…？
もちろんポルトガルが良かったというのもあると思いますし…。そこはなんとも言えないですね。出ている選手が怠けているわけでもないと思いますし。最善の集中力を持って望んでいる中で起きてしまっていることなので。しょうがないじゃ済まないですけれど。試合はそういうものだと思いますし。まぁリビア戦はそうならないようにしないといけないと思いますけれど。逆に劣勢になっても追いつける精神力というか、チーム力は示せたと思うので…。

―監督・選手含め、初戦のブラジルとの点差といい、ポルトガルとの引き分けといい、プラン通りに来ていると思いますが、悲願のトーナメント進出に向けて、次のリビア戦が重要になりますよね？
そうですね。もともとブラジル、ポルトガルとリビアという組合せが決まった時点で、僕が個人的にミゲルと話した時には、『ポルトガルから勝点１は絶対取るよ』という話はしていましたし、そう言う意味では予想通りというか。それを信じてチームメイトにも話していましたし。ただホントの意味で重要なのはリビアだと思うので。素晴らしい、素晴らしくないかは人が決めることなので、修正点もあるだろうし…。ただ５－５に追いついた、ある種素晴らしいゲームを無駄にしてしまわないように。リビアには必ず勝たなければいけないですから。勝って、それが２位だろうと３位だろうとわからないですけれど、自分たちは勝点３をとってね、トータル勝点４でね、日本の初めて、歴史を塗り替える、決勝トーナメントに進みたいなと、そういういい流れは来ていると思うので、後はうまく、メンタルコントロールというか、いいモチベーションで望みたいと思います。

◆星選手

―得点のシーンですが、前を向いたとき、コースはあった？
コースはあそこしか無かった。後はしゃくる、すくうか…。相手の姿勢が少し高かったので、下にチャレンジにしてみようかな、と。

―リビア戦に勝たないと。
僕らはミゲル監督も言うと思いますけれど、何も得ていないので。

―パワープレーについて
あの形を採用するチームが無いので。今日はケンスケ(高橋)もケガをしてしまったので、本来のポジションと変わったんですけれど。カオル(森岡)くんも左サイド、自信を持って持つことができていたので、そこが相手も嫌なポイントになって、そこがずれて、ずれてとなって…。もちろん、パワープレーで崩してという点は無かったですけれど、相手に嫌なイメージを植え付けることができたと思います。

―飛び込んできてくれたほうがハマる？
そうですね。僕らはもちろん同点にするという目的もありましたが、傷口を広げないという意味もありましたし。その中で、点も取れましたし。最終的にそういう部分は大きいと思います。

―パワープレーでの役割や言われていることは？
僕は真ん中に居るので、そこでパスコースを作ったりとか、ブロックに入ったりとか、サイドに出たりとか、チームのパス回しとか、パワープレーを円滑に進めるため、コースを空けたりとか、そういうことを意識しています。

―星さんからサインや合図を出していたようだが？
僕が本来出さなくてもいいんですけれど、落ち着いて、パスを回しているだけになっていたので、動きを入れた方がいいかなと思って。ミゲルからもあそこは「指示出していいよ」と言われているので、僕から指示を出したほうがわかりやすいかなと思って出しました。

―あのパワープレーはあのポジショニング(基本の形)から、動いて、という形がいくつかあるのでしょうか？
そうですね。でもまぁ基本的に形は変わらない。サイドの裏に出てとか、そういうのが基本なので。そこにパスが出なければサイドに流れたり、また戻ったり、ブロックしたりを繰り返す。

―ワールドカップ初ゴールでホッとした部分がある？
そうですね。ワールドカップ初ゴールというよりは、５－２にできた、チームや会場の流れを取り戻すためには必要なゴールだったので。そう言う意味では良かったなと思います。

―あのゴールで、チームに勢いがついた？
あのゴールがなくても、ミゲルが「スイッチを入れ直そう」と言っていたので、気持ち的にはできたと思いますが、あの１点があって、個人的に気持ちよく後半に入れたし、チームとしても入れたのかな、と思います。

―大きなガッツポーズを繰り返されていたが？気持ちが入っていた？
チームの流れ、会場の流れはとても大事だと思うので、それを取り返すためにも、大きくガッツポーズをしました。

レポート：北谷仁治