関東リーグ12節フウガ×コロナ戦写真＆レポート

９/24(土)、墨田区総合体育館にて、関東フットサル１部リーグ第12節が行われた。

　第４試合は、首位のフウガと、７位のコロナの対戦。
　フウガはここ、ホームの墨田区総合体育館で、２連敗中とのことだが、優勝を争う柏とファイルが引き分け、ゾットが敗れて、２～４位のチームが勝ち星を伸ばせず。後続を引き離すチャンスとして、この試合を迎えた。またフウガ須賀監督は前節とこの試合の２試合に「フットサル人生をかける」と意気込みを見せていた。

　先制はフウガ。13:56 左キックインのクイックスタートが、９.神尾に渡り、反転シュート。フウガは立ち上がりから、ピヴォの神尾にボールを集める展開が目立っていた。
　10:17 コロナはフウガゴレイロ１.大黒の飛び出しをかわして、５.飯塚がゴール。１－１とするも、07:02 フウガは左コーナーキックに９.神尾が飛び込んで、２－１。またもセットプレー。またも神尾のゴールで再び勝ち越す。さらに、01:59には、13.大森がこぼれ球をミドルシュートで押し込んで、３－１。00:23には、左サイドで９.神尾が前を向いて、中央へ。このボールを４.諸江が決めて、４－１。フウガが前半で３点のリードを奪う。９.神尾は前半、２得点１アシストの大活躍。

　19:52 後半のファーストプレー。コロナは20.大場がファー詰めで２－４。電光石火の得点で、コロナがペースを掴むかとも思えたが、フウガ相手に、善戦しながらもゴールが奪えない。

　フウガも惜しいチャンスがありながらも追加点は奪えず、試合は進む。コロナは残り２分、14.山村をゴレイロにパワープレー開始。しかし残り０秒、ボールを奪ったフウガ９.神尾のゴールが決まって、５－２。神尾のハットトリックのおまけもついた、フウガが快勝。２位以下に、勝点差「５」をつける、大きな１勝をモノにした。

●コロナ・大場選手インタビュー

今日の試合の感想は？
大場選手「負けたけど情けない試合ではない。チームはよく戦った。相手が強かった。そこは認めようと話しました。まだまだ練習も経験も足りていないから、がんばろうと。残り２試合は降格もかかってくる。応援してくれる人もいるので、自信を持ってやろうと。フウガは強くていいチームですけど、もうちょっと追い詰めたかった。悔しいですね」

●フウガ・神尾選手インタビュー

今日の試合の感想は？
神尾選手「ホームで連敗していたので、最初から行ってやろうという気持ちだった」

ホームで連敗してしまっていた要因は？
神尾選手「色んな要素あると思いますが、声援を上手く力に変えれなかった。固くなってしまったり、いつもの自分たちのやり方でなかったり」

セットプレーで２点取りました
神尾選手「点を与えないのと、セットプレーの切り替えの速さから点を取ろうと話していた」

どちらもリスタートを早くしました。普段から意識しているのか、今日は特にそういう狙いがあったのでしょうか？
神尾選手「常にその意識を持ってやっていますが、攻撃でいろんなことやろうとするとその意識が下がっていることもあった。今年はセットプレーの点が少なかったので、どこかで狙おうと思っていました」

今日は立ち上がりから、前線の神尾さんにボールが集まっていたように見えました。
神尾選手「一時期は片方のセットだけピヴォを置いていましたが、今は両方ピヴォを置いて、縦に早い展開を意識しています」

ハットトリックもついてきました
神尾選手「ハットトリックは公式戦では４年５年ぶりぐらいで、すごい嬉しい。ツイッターでもつぶやいたんですが、２週間前のホームの試合を、嫁が見に来て、『そんなに力んでたらシュート入らないよ』と言われてしまった。ちょうどそのときはファイル戦で、オサムさんと対戦で、力んで肩もガチガチになちゃってて。先週はリラックスを意識したら２点取れた。今日も意識してたので、早いボールにも反応できたと思います」

今日は奥さんは見に来ていますか？
神尾選手「たぶん来ていると思います。さすがに今日ぐらいは合格点をもらえると思います(笑)」

●フウガ・須賀監督インタビュー

先週と今週の２試合に「フットサル人生をかける」という言葉ありました。何故ですか？
須賀監督「いままで勝つことで自分の評価も知名度も上がったと思う。この２試合落としてたら優勝は無かったと思う。『いいフットサルをしたい』そういうエゴが出てた時もありましたが、ファイル戦後は、この２試合を勝ちきることに徹底して、トレーニングを行いました。
　魅力的なフットサルしたいという気持ちもありましたが、まずは勝って、リーグ２年連続優勝できないのは、Fリーグを目指しているチームとして、僕らは『ありえない』と思っているので。しっかり結果を残すことが最低条件で、過去の戦術まで引っ張り出して、過去の知識を総動員して、勝つための準備をしてきました。そういう意味で(今日の勝利は)すごく嬉しい。
　最先端の戦術、最先端のトレーニングを自分の中でやってたつもりですが、今回は基本に立ち返って昔のトレーニングしたり。そういう意味で今までの積み重ねを今回活かしたと言う形です」

いいフットサルと、勝つためのフットサル。戦い方、トレーニングはどう変わってきますか？
須賀監督「今回は相手の嫌なスペースを徹底的につくことを一番のチームの目的にしました。嫌なところをついてスピードアップする。そこを集中してトレーニングしてきました。自分たちの良さも出したいんですけど、相手の"あら"を探して徹底的に突く。特に今週はそこを意識しました。先週はディフェンスを立て直す。逆にそこ以外は試合中の流れに身を任せて。先週今週でいい準備ができました」

会場に配られたマッチデープログラムのキーパーソンには太見選手を挙げられていましたが、試合の序盤、太見選手の出番はありませんでした。どういう状況で使う予定だったのでしょう？
須賀監督「先週もそうですが、ケガ明けというのもあって･･･。オフェンスに意識いっちゃう選手なので、ディフェンスの集中が40分持つかという不安もありました。淳二が良くディフェンスをやってくれていたこともあり、１試合通じてディフェンスできる体力残すためにも、最初は休ませました。疲れてきたところで出てくると、相手にとっても嫌だと思うので」

ホームで連敗していた中での試合でした。
須賀監督「今日のフットサルが毎回できれば、(自分たちの力を)出し切れない負けはほとんど無いと思います。今年は原点に立ち返って、自分たちが出来ることをやっていくことが大事だと、改めて思っています。今年のチームが勝っていく手応えが掴めたので、さらに選手権、地域CLに立ち向かっていくチームを、この２ヶ月でつくりたいです」