前年度王者エネミーハント、苦しみながらもFERIZ下す

驚いた。

失礼だが、２年前来た時からレベルが格段に上がっていた。

２年前は、イージーなミスが目立った。
パス、トラップ･･･技術的なミス。判断の悪さ。意図の感じされないプレー。そういったものが確実に減り、"見応えのあるゲーム"が展開されていた。

やっている・やろうとしているフットサルは、関東や関西とも差・違いが無いと思う。後はディティールの部分と、個人個人の技術、フィジカルの部分ではないだろうか。

まだ全国で結果は出せていないが、意識高く成長・挑戦を続けていることを、感じさせてくれる４試合だった。

１試合目は前年度王者・エネミーハントに、新規参入のフェリスが挑む構図。
昇格チームは厳しいかな･･･と思いきや、フェリスはフットサルスタイルの好チーム。さすらい(伊藤大和)が絶賛したという、"クリス"こと、丸野クリスティアンの巧みなテクニック、プレーも楽しかった。

　試合の方は"落ち着き"を感じさせるエネミーハントが、17:33 ４.冨田が右サイド、反転してディフェンダーを振り切り、９.小浜に送って、小浜が先制のゴール。15:14 には、５.相原がフリーキックをグラウンダーで直接決めて、２－０とリードを広げる。相原は元、関東リーグのコロナフットボールクラブ／権田の所属。フィクソでの落ち着いたプレー振りはさすがに違いを感じさせた。
　
　ところが･･･、フェリスも 09:59 10.河西が切り込んで放ったシュートがポストに跳ね返ったのを、８.濱上が押し込んで、１－２。さらに、07:43 こちらもフリーキックを 11.川端(元阪南大)が決めて、２－２の同点に。勢いずくフェリス。反対にエネミーハントの"落ち着き"も感じられなくなってきた。
　
　フェリスは、右サイドへのロビングを11.川端がヘッドで落とし、13.丸野クリスティアンが強烈なシュートで決めて、ついに３－２と逆転に成功。しかし、00:36 エネミーハントは５.相原がミドルシュートを右下に決め、３－３とし、前半を折り返した。
　
　
　後半 06:47 フリーキックから、14.磯貝のシュートがポストに跳ね返ったのを、７.元木が押し込んで、４－３。エネミーハントが再逆転すると、05:45には、右４.冨田、14.磯貝、７.元木と綺麗にボールがつながって、５－３とし、リードを広げる。02:47には、フェリスは５ファウルが溜まり、さらに状況が苦しくなる。
　
　それでも 02:29、フェリスは、13.丸野クリスティアンのループを、14.池田がボレーで合わせ、４－５と１点差に詰め寄る。最後までわからない試合だったが、00:19、エネミーハントは左サイドから４.冨田の折り返しに、７.元木が合わせて、６－４とし、勝負を決めた。
　
●エネミーハント 14.磯貝慎太インタビュー

タイムズ「前年度王者として挑んだ開幕戦。いかがでしたか？」
磯貝「一回前哨戦を、１週間前にやったんですよ。そのときからすると、もう少し(楽に)いけるかなと思った。メンバーが増えていた。勝てたのでホッとしている」

タイムズ「立ち上がりは落ち着いて見えたが、追いつかれると･･･」
磯貝「追いつかれると焦りが出ましたね」

タイムズ「後半は前から頑張ってプレスをかけていて、相手はなかなか前にボールを出せないようになりましたね？」
磯貝「(プレスが)機能していたと思います。今日は監督(長野)が居てなかったので、フィールドやりながらで大変でした」

タイムズ「おととしからメンバーがほとんど変わりましたね？」
磯貝「ほとんど入れ替わりました。あと新加入で、関東から相原が入ってくれて。だいぶ助かっています」

タイムズ「フットサルに専念しているメンバーがほとんどとのことですが、フットサルの魅力は？」
磯貝「攻守の切り替えが早いのと、点がすぐに入ること。個人的には僕は足が遅いんですけど、それでもボールが回せればできるところが面白いですね」

タイムズ「エネミーハントはどういうチーム？目標は？」
磯貝「今年はもう一度優勝したい。パス回しを中心に、ディフェンスをしっかりして、カウンターを狙うチームです」

●FERIZ ７.獅野文紀(代表)インタビュー

タイムズ「どういう集まりのチームですか？」
獅野「大三元というチームと、ひよこCLUBというチームが合併して、四国リーグを目指してできました」

タイムズ「目指しているフットサルは？」
獅野「今年から日系ペルー人の丸野クリスティアンが入って、ある程度個々の技術もあるので、１対１を勝負かけさせる場面をつくって、ディフェンスからの速攻をコンセプトに狙っています。守備から連動した攻撃をしたい」

タイムズ「開幕戦はいかがでしたか？」
獅野「去年の優勝チームとの対戦、僕らは初めてで、呑まれている部分もあった。ただみんな実感としてはやれるという手応えを感じたと思う。終盤にかけてうちのフィジカルが落ちたところでの個人技の差が出た試合だと思います」

タイムズ「練習はどれくらいされているのですか？」
獅野「週２回行っています。金曜日がチーム練習で、火曜日はJOGOさんと合同チームで、練習を行っています」

タイムズ「香川のチームは、JOGOさんにしても、placerさんにしても、しっかりフットサルをするイメージがあるのですが･･･」
獅野「うちに関しては、知識が２人(JOGOの野郷氏、placerの権田氏)に及ばないので、サッカーをベースに、全員で、旋回などを取り入れている段階です」

タイムズ「今年の目標は？」
獅野「負けてから言うのも何ですが･･･、高みを目指したいので、優勝を目指したい。去年も混戦だったと聞いているので、チャンスはあると思う」