神戸大の粘り及ばず･･･新生・ミキハウスが嬉しい初勝利

５/15(日)に開幕した、関西フットサルリーグ 2011。開幕節の最終戦は、MIKIHOUSE Futsal Clubと、神戸大学フットサル部FORCA×Guerreillaの対戦。MIKIHOUSE Futsal Clubは、元K'ntetsu Futsal Club。チーム名も新たに、再出発を切る。

　ミキハウスにはフュンフから馬場、リンドバロッサから土田が加入。もともと"実力派"揃いのチームが、ますます戦力充実。ユニークなトレーニングで知られる高橋監督も腕が鳴るだろう。

　ミキハウスの先制ゴールは 05:17、セカンドセットのピヴォ９.稲田の反転シュート。ミキハウスは馬場の加入で、稲田と馬場、関西を代表する"名ピヴォ"が揃った。神戸大も「警戒していた」(11.満田)が、それでもやられてしまった。

　後半は、14:31、こぼれ球を７.塩谷が押し込んで、２－０。神戸大も13:45 11.満田が左サイドをドリブルで進んで、折り返したボールを、中央で８.松本がダイレクトで合わせて１点を返す。

　10:37 ミキハウスは、11.馬場がゴール。ここまで攻守を続けていた１.湯浅が、後逸する格好となった。３－１。痛い失点で、勝負ありかと思えたが･･･。

　神戸大は、33分、13.西脇が右サイド、後方に戻ると見せて急反転。これでミキハウス土田を完全に振り払い、シュート。これが決まって、２－３。さらに、04:53にもカウンターから、５.井上が決め、ついに、３－３の同点に追いつく。
　これまでの神戸大と言えば、"守ってカウンター"のリアクションフットサル。チーム・組織で戦うイメージがあったが、この日のゴールは11.満田のサイド突破や、13.西脇の反転など、"個の突破"が冴えた。

　「神戸大とはいつもこういう展開になる」とはミキハウス・高橋監督。「引いた相手をどう崩すか」は名前が変わっても、今季もチームの課題となりそうだ。

　それでも、02:03 ミキハウスは、７.塩谷が勝ち越しのゴール。その後は神戸大の反撃を抑え、ミキハウスとしての嬉しい初勝利を飾った。

　「今日は勝ち方よりも勝点３」とは高橋監督。「攻撃で４人が相手コートに入っているので･･･」と、カウンター対策を課題にあげた。「引いた相手に対して、ボールを回せていない。２人の関係だけでやってしまっている。ピヴォを警戒して中を絞って来ていたので、広げる動きやパス回しを入れないと」と振り返った。

　後半は馬場と稲田。２枚の強力なピヴォを同時にピッチに入れ、"ダブルピヴォ"での攻撃も試みた。練習では「やっていない」形だそうだが、今後、成熟されていけば、新しいフットサルの形が見れるかもしれない。ジョイの大谷純一と馬場のダブルピヴォも楽しかったが、果たして･･･。

　一方の神戸大11.満田は、「ポゼッションは相手に与えてしまってでも、ノーリスクで、奪ってカウンターを狙った」と近鉄対策を説明。「３点は上出来。失点は･･･、いいピヴォが居るのであたふたしてしまったと思う」と振り返った。個人技が目立った攻撃については、「個があるわけではない。13.西脇はテクニックがありますが、あの場面はサポートが無く、行くしかなかったんだと思う･･･」というコメントに留まった。