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2009/12/28 19:38:38

ドゥダ決勝ゴール!アシストはサポーター?/大阪×大分


Fリーグ 2009 第19節 シュライカー大阪×バサジィ大分

日時:2009年12月27日(日)
会場:岸和田市総合体育館

 0−0のまま試合が続く。
 前半はお互いパスワークで見せ場をつくったものの、シュートチャンスは少なめ。しかし後半、そして終盤になるにつれ、会場は大いに盛り上がった。

 今季、大阪のホームゲームは"当たり"(面白い試合)が多い。選手より前にまず、運営スタッフ、チアダンスチーム『Baby Bird』らの、"ホームゲームを盛り上げよう!"という熱意がある。
 後半34分、待ちに待った、ホーム大阪にゴールが生まれると、前座の吉本フットサルリーグに出場していた吉本芸人も、思わずピッチサイドを走り回った。得点後のタイムアウトの際には吉本芸人・ウーイェイよしたかが、興奮交じりに「ウーイェイ!」を連発すると、サポーター席もそれに応える。大晦日も近い冬の大阪の中で、会場だけは大いにあったまった。

 大分の攻撃を凌いで、終了のブザーが鳴った瞬間、ピッチ上に居たドゥダは渾身の力で、何度も何度も激しくガッツポーズを繰り返した。思わず胸が熱くなった。また早く、次の大阪の試合が見たくなった。


 前半、大阪のシュート数は10。大分にいたっては僅か4本。パス回しのうまさは堪能できたが、互いに守備が崩れず。シュートシーンの少ない展開となった。大阪のイゴール、大分の青柳、お互いのゴレイロが上がって、パス回しに加わる場面もあった。

 14:31 大阪はセカンドセットに移ると11.ドゥダが積極的に仕掛けてシュートを放ち、少し試合に動きが出てくる。11:47 キックインを受けた24.村上が中に持ち直し、左足で放った強烈なミドル。大分ゴレイロ・青柳は押さえ切れなかったが、大阪もこぼれ球をゴールに押し込めなかった。

 07:53 大阪はイゴールの長いゴールスロー。前線まで走り込んだ13.一木がヘッドですらすように狙ったがわずかに外れる。

 一方の大分は 03:51、12.小曽戸の反転トラップなどからシュートチャンスを得るが、大阪ゴレイロイゴールの体勢を崩すまでの際どいシュートが無かった。前半は0−0のまま、ハーフタイムを迎える。


 後半に入って、15:38 大阪はまたもイゴールのスローから速攻。左で受けた19.瀬戸がディフェンダーをひきつけて、右の13.一木へ。フリーで受けた一木がゴレイロと1対1となったが、決めきれない。

 先に仕掛けたのはホームの大阪。08:58 7.エビーニョをゴレイロに入れてパワープレーに出る。11.ドゥダが中央ピヴォの位置。後ろでコンパクトなダイヤをつくって、片方のサイドだけ、前線に選手が張る形。24.村上のシュートパスが、ゴールすぐ横(前線に張っていた)31.永井につながるなど、惜しい場面もあったが、全体的にパス回しに余裕が無く、精度は低い印象だった。

 07:06 「リズムが悪い」と判断した大阪・アドリアーノ監督が早めのタイムアウト。「急がないように。安全に」と確認して挑んだ直後の 06:47 ホーム大阪に均衡を破るゴールが生まれる。

 ゴレイロの7.エビーニョから左横の24.村上へ。村上がサイドに流れた前線の31.永井へパス。永井がキープして、ゴール正面、マイナスに入れたパスに反応した11.ドゥダがダイレクトで振り抜いたシュートが決まって、1−0。0−0の緊張した時間が長く続いた後、ようやく訪れたホームチームの先制ゴールに、場内の喜びは爆発した。

 大阪がパワープレーを始めた頃から、微妙なジャッジが続いたこともあり、両チームのサポーターの声援、観客の試合への集中度は高まっていた。ドゥダが審判に執拗にクレームをしそうになったときには、サポーター席からすかさず"ドゥダコール"が起こった。熱くなりやすいドゥダの気持ちをゲームに引き止めたのは、サポーターのファインプレーだったと言えるかもしれない。決勝ゴールは、そのドゥダの左足から生まれた。

 失点してすぐに大分はタイムアウト。こちらも10.仁部屋をゴレイロに入れて、パワープレーに出る。こちらはゴレイロで入った10.仁部屋を入れた5人が、旋回しながらパスを回すユニークな形。7.白方の折り返しをゴール正面からシュートするなど、惜しい場面もあったが、大阪ゴレイロイゴールが立ちはだかった。

 02:53 1点をリードする大阪も、7.エビーニョのパワープレー続行。パワープレー合戦に、場内のボルテージはますます吊り上げられる。大阪陣内で大分ボールのキックイン。しかし大阪はイゴールとエビーニョが代われない。慌ててゴールマウスに戻るエビーニョの姿が笑いを誘うとともに、『やばいよ、やばいよ・・・』という空気が場内を支配する。
 この日は、両ゴール裏に立ち見客が出るなど、1,977人が見守った大阪のホームゲーム。0−0の均衡が続き、ホーム大阪待望の先制ゴール。しかしその後もパワープレー合戦が続き、試合の行方は定まらない。そんなスリリングな展開に、終盤は観客全員が試合に釘付け。場内が一体となっていた。

 残り4秒。大阪のイゴールがボールを取り、前線へ山なりのボールを投げる。11.ドゥダが上にヘッドしたところでブザー。ホーム・大阪が虎の子の1点を守り切ったところで、大阪が大きな勝点3を勝ち取った。


 バサジィ大分のマリオ監督は敗戦後も「いいゲームできた」とサバサバした表情。失点のシーンだけ「前の選手が戻って、コースを絞れてなかった」とミスを悔やんだものの、「チームは自信を持っている。レベルも上がった」とし、今後は「守備のラインももう少し上げれると思う」と更なるステップアップを宣言。「大分は楽しいフットサル。試合中に笑ってプレーできているのはウチだけ」と、自分たちのスタイルに自信を見せた。14.神選手も「やりたいことはできていたので、悲観することは無い。後は精度を高めるだけ」と迷いは無いようだ。

 大阪のアドリアーノ監督は「今日の試合は特別なことは何もなかった」とし、「チャンスを決めていれば、もっと楽な展開になった」と振り返る。それでも「最後まで、気持ちが入っていた」と選手たちの頑張りを称えた。
 決勝ゴールのドゥダは後半に向けて「前半が悪くなかったので、続けていれば点が入ると信じていた」と振り返る。「大分は難しいチーム。最初から大阪ペースだったので、ペースが落ちないように、最後まで気持ちを入れる必要があった」と相手を称えたのは偽らざる気持ちだろう。こうして実力が拮抗してきたことで、今季のFリーグは接戦・好ゲームが増えているのは素晴らしいことだ。


 好ゲームに水を差すようだが、最後にこの試合でひとつだけ考えておきたいシーンがあった。

 残り7秒。大阪陣内で、大分のキックインのシーン。またゴレイロが交代できなかった大阪は31.永井が交代違反でイエローカードをもらった。この間に大阪はエビーニョとイゴールが交代。ワザとカードをもらいに行ったとすれば、ファインプレーとも呼べるかもしれない。ルール上も問題ないのかもしれないが、この日も数多く駆けつけていた子どもたちに説明・オススメできるかという点で見れば、美談として語るわけにはいかない。
 勝利を追及した永井選手の振る舞いはともかく、今後こういったときに、審判が「どう対応すべきか?」を考えておきたい。別の審判員に確認したところでは、ワザとカードをもらいに行ったのであれば、警告を与えた上で、報告をFリーグに挙げ、後日警告以上の処分を与えるのがひとつ。もうひとつは、大分の大きなチャンスにつながるのであれば、ワザと反則した行為を見逃して、大分にプレー機会を与えれば良いと言う。正しいジャッジングだけではなく、"反則したチームが有益にならない"ように。マリーシアやルールを逆手に取ったプレーまで見抜くことが、今後の審判員には求められてきそうだ。



子どもたちにも大人気のイゴール。後半シュートを外した自分に激しく怒りをぶちまけるシーンも。他の選手だけでなく、自分にも厳しいプロフェッショナルな選手だ


大分はドリブルからチャンスを掴む。スルーパスやダイレクトパスを狙いながらも合わない場面が目立ったが、そのあたりの連携も噛み合ってくれば、さらに面白いフットサルを見せてくれそう


この日は両ゴール裏に立ち見客が出るほどの盛況ぶり。手すりの間から子どもたちが顔を出して、試合をのぞき込んでいる


エビーニョのパワープレー。大分の攻撃となってもイゴールと交代できず。ハラハラする場面も


戦況を見守るBaby Bird。その上段では吉本フットサルリーグ『DATZ』に出場した芸人さんたちも大阪を応援


チームを支えた大阪のサポーターたち


大分のパワープレー。「日本で仁部屋のキープ力の代わりをできる選手は居ない」と、マリオ監督の信頼も絶大だ


大阪のパワープレーに対し、「前回はゴレイロにプレッシャーをかけたので、今回は引いて待った」と対策を披露。監督と監督の勝負を楽しむ策士だ


試合終了と同時に喜びを爆発させたドゥダ。とにかく気合いが入っていた。観客も試合にのめり込めただろう


レポート・写真:北谷 仁治

Fリーグ 2009 レポート




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