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2009/12/21 15:26:05

甘さ故の勝点損失/神戸×浦安


Fリーグ 2009 第16節 デウソン神戸×バルドラール浦安

日時:2009年12月20日(日)
会場:グリーンアリーナ神戸

 神戸の勝ちゲームだった。

 内容でも浦安を上回っていた。神戸としては"勝てた試合"、"勝たなければ行けない試合"だった。残り4秒での失点。悔いの残る試合となった・・・。

 20.稲田と9.星。2枚の強力なピヴォを擁する浦安。引いて守れば、浦安がピヴォに当てやすくなるのもあって、神戸は守備ラインを高くした、積極的なディフェンスで主導権を握った。

 先制は神戸。18:15 左のコーナーキック。ニアとファーの選手が入れ替わって、14.西谷がフリーでシュート。右サイドにこぼれたボールを拾った7.原田がゴールを背にしたまま、ヒールで打ったシュートが決まる。1−0。シンプルだが、神戸はこの前にも、全く同じ形でフリーでシュートを打つ場面があった。セットプレーなど、できるところから。サインプレーにも磨きがかけられている。ここは今季、神戸の成長の跡が伺えるひとつのポイントだ。

 しかしその後が"お粗末"だった。

 直後のキックオフ。浦安はエントレリーニャ(中央に入る動き)でボールを受けた9.星が前を向くと、ディフェンスのマークがぼけている状態。この隙を見逃さずに放ったシュートが決まって、1−1。先制からわずか6秒で、試合を振り出しに戻されてしまう。
 改めて指摘するまでも無いが、得点直後はすぐ気持ちを切り替えてディフェンスに集中すべき時間。最も気が緩みやすい時間だからこそ、切り替えてディフェンスができていて当たり前の場面だ。ここでチームとして警戒していたはずの9.星のシュートをあっさり許している時点で、「切り替えれていなかった」「集中できていなかった」と言われても仕方ない。

 その後もキックインから11.山田ラファエルの強シュートなど、チャンスが多いのは神戸。ゴレイロ2.村山も積極的に裏のスペースを狙い、このパスも良く通っていた。

 前半の中盤から後半にかけてはお互い決定機をつくれず、こう着状態となってしまったが、03:38 神戸がまたもセットプレーから均衡を破る。タッチライン上に居た須藤がボールを残して、キッカーが17.千綿リカルドに入れ替わる。そのままゴール前に上がっていく16.須藤。そこに千綿リカルドからのライナー性のボールが出てくると、須藤に当たって、ゴールに収まった。
 これはおそらく神戸にとってはラッキーな点。狙いはまた別のところにあったのだろう。パスを呼ぶ声とは別のコースにボールが出たし、須藤もボールを見ていなかった。

 2−1。前半は神戸のリードで折り返す。


 後半も主導権を握るのは神戸。立ち上がりはいつものファーストセットに7.原田ではなく、9.岡崎チアゴが入っていた。18:36 このセットで追加点。前線の11.山田ラファエルにうまくパスが出たところ、ゴレイロがコースを消しに来る鼻先で触れたシュートがゴールに収まり、3−1。神戸が貴重な追加点を奪う。

 2点を追う浦安は、ボールが回るシーンもあるが、縦・ゴール前へのボールが出ない。逆に17.千綿リカルド、9.岡崎チアゴのドリブル突破を許すなど、守備でもプレスのかかりが甘い。

 攻撃の活路を見出せない浦安は、08:06 4.市原をゴレイロに入れて、パワープレーに活路を見出そうとする。

 しかし最初は神戸の守備の方が上回り、浦安はパワープレーに入れない時間帯が続く。神戸はコーナーキックから、ゴレイロ2.村山がシュートを打つなど、意外性のあるサインプレーも飛び出していた。

 04:59 浦安はタイムアウトを取って仕切り直し。その後は9.星が、真ん中に入って、ゴレイロ4.市原からの短いパスを受けて、右や右前に展開していく(これが本来の浦安のパワープレーの形らしい)ことでリズムが生まれてきた。
 すると、00:57 浦安は左の20.稲田に出たボール。稲田が縦・左奥にポジションを取る、5.小宮山にボールを送る。小宮山はゴレイロを良く見て、狙い済ましたシュートを決めて、2−3。1分を切ったところだが、浦安が1点差に詰め寄った。

 神戸はすぐさまタイムアウト。しかしここで、相手のパワープレーに対する守り方で、どこまで具体的な指示が出て、意思統一ができただろうか・・・?指示の時間はかなり短かった。おそらく"残り時間が少ないこと"と、"集中しよう"といったメンタル的な指示に終始したのではないか。

 00:27にも、浦安の最後尾・神戸にとっては最前線の"いらない位置"・"いらない時間帯"で、神戸が5つめのファウルを犯してしまう・・・。

 そして残り4秒。神戸陣内、深い位置での浦安のキックイン。残り時間から言っても"ラストワンプレー"という場面だ。パワープレー中の浦安は4.市原が急いで交代で入ってくる。キッカーの9.星はゴール方向・逆サイドに向け、ボールを送る。残り時間を考えれば、神戸は"ワンタッチシュート"を最も警戒すべきハズだったが、ゴール前のスペース、7.中島に飛び込まれてしまう。アウェー・神戸に乗り込んだ浦安サポーター席の目の前のゴールに、土壇場同点ゴールが収まった。起き上がって低い姿勢で走り出す7.中島。

 神戸も切り替えて、ワンプレーに望んだが追加点は奪えず。終始試合の主導権を握りながらも、甘さが目立った神戸が、"勝点2を失う"結果となった。


 「神戸の勝利の方が順当だった」浦安・セサル監督もあっさり認めた。「浦安としては、悪いなりにもパワープレーから必ずチャンスが来ると言い聞かせていた。神戸のパワープレーのディフェンスが良くないこともわかっていた」と振り返る。「当日移動が影響したのかもしれない」としながらも、「お客さんはドキドキしたかもしれませんが、戦術的にも、プレー的にも退屈な試合になってしまいました」とこの試合を振り返る。


 「今年のウチらしい戦い方。開幕からずっと同じような戦いが続いている。悪くは無いが、勝ちきれない」とは神戸の泰澤監督。終盤の脆さについては「隙があるのでしょう。監督の未熟さが一番だと思います。監督が良くて、戦い方が統一できていれば、勝てていると思う」と話した。
 神戸と言えば"フジエモン"こと藤川選手が再三、フットサル日本代表候補合宿にも召集されているが、神戸では出場機会を得れていない。そのことについては「パフォーマンスは素晴らしい。ただ、(ピヴォとして)今日の18.脇、9.チアゴ、7.原田の方が上回っただけ」と説明した。


 浦安の市原選手は前回の対戦を受けて「カウンター、セットプレーを意識して1週間練習してきた」にも関わらず、「3点ともセットプレーからの失点だったのが残念。課題が残った」と反省する。
 攻撃についても「サポートや回そうという意識がありすぎて、前に運べなかった。前に当てても距離が遠かったり・・・」と振り返る。「ディフェンスがうまくいかない試合だった。相手のほうがディフェンスでリズムをつくっていた。途中からマンツーマンに切り替えざるを得なかった」と話す。
 2セット制で戦うと言うセサル監督。この日は19.新造選手がセカンドに入って長い時間出場していたが「もっと得点に絡むような働きをして欲しい」と市原選手はリクエスト。「若い選手はうまいし、はやい。けどゲームを読む力もつけて欲しい」と話す。この試合の前までは4連勝で、4位まで順位を上げてきた浦安。「何が変わったというのはない。やっていることへの信頼感かな。優勝は難しいけれど、終わってみれば『2位じゃん』というのはあると思う」と、3巡目にも手応えを感じている様子だった。

 逆に慎重だったのは9.星。「連勝中は、花巻、湘南、府中など、相手が楽なところもあった。神戸は順位に現れていないけれど"一段強くなる"相手と思っていた」と話す。
 3点目のアシストについては「ゆう君(5.小宮山)と目が合って、中に入るかと思ったけど入らなかった。後ろに下げて20.稲田選手に打たせるか。色々考えられた。ゴール前で、タカシ(7.中島)がフリーになるのが見えた。神戸のディフェンスは浮き足立ってたと思う。アウト回転でパスを出せば通ると思って・・・」この好判断が、浦安の土壇場同点ゴールを演出。失点直後のキックオフからのゴールといい、市原選手が求める"ゲームを読む"、"得点に絡む"を体現できていたのが、星選手だった。



浦安を率いるセサル監督。徐々に結果が伴ってきた神戸。3巡目は更なる飛躍となるか


好判断が光った9.星。試合を動かし、負け試合からチームを救った


神戸の3点目。大きなゴールに思えたが・・・。神戸はホームで、2点のリードを守れず・・・


サイドを突破する7.原田。この日は相手に脅威を与える活躍はできず


パワープレーに出た浦安。最初は神戸のディフェンスが上回ったが・・・


小宮山が決めて、2−3。1分を切ったところで、浦安が1点差に迫る


中島が押し込んだところで残り「00:04」。浦安が土壇場で、勝点1をもぎ取った


レポート・写真:北谷 仁治

Fリーグ 2009 レポート




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