四国リーグ９節香川大×セントラルFC戦レポート

四国フットサルリーグ第９節・第２試合香川大学フットサル部×セントラルFC

日時：2009年９月20日(日)
会場：大川体育館(香川県)

交代なし。５人で戦う日が多いというセントラルFC。この日は８人揃っていた

８.吉岡、９.呉竹らを中心にスピードのある攻撃を見せつけた香川大

　２試合目は香川大×セントラルの戦い。セントラルは去年まで南国高知というチーム名。メンバーが揃えば上位を喰う実力を持った上位陣の一角だったが、メンバーが揃わない今季は全くその面影なし。８戦８敗、５試合が10失点以上、得失点差は８節終了時点でマイナス76と、悲惨な状態だ。この日は珍しく８人揃ったようで、少しはゲームになるかと思われたが･･･。

　一方の香川大は、去年は６勝５敗３分。ひとつ勝ち越して、南国高知に次ぐ５位だった。今年はほぼ去年のメンバーが残っていることもあり、６勝２敗でジョゴと並び、首位のスカイを追う好位置につけている。

　香川大はハーフに引いて守ってカウンターと、去年のスタイルを踏襲。２分、９.呉竹が先制のゴール。前線に投げ入れたゴールスロー、ディフェンダーがヘディングで残したボールを拾った呉竹がボレーであっさり叩き込んだ。

　セントラルも８.弘田が右コーナーから折り返したボールを20.松本がダイレクトで合わせて１－１としたが、８分、香川大はカウンターから８.吉岡が決めて勝ち越すと、９分にも８.吉岡がゴール。３－１とリードを広げる。

　16分にもキレイなピヴォ当てから香川大がゴール。９.呉竹に当てて、呉竹が斜め前にドリブルで流れて、ヒールで落とすスイッチプレー。走り込んだのはまたも８.吉岡だった。19分にも前線でボールを奪い返した６.堀江がゴレイロのニアを抜いて、５－１。香川大が前半で４点のリードを奪った。
　セントラルはゴレイロ１.西村が両足肉離れを起こしたばかり。ピッチに立ったがあっさり２失点を喫すると、本来はフィールド、監督も兼任する３.大塚がゴレイロとして入っていた。

　後半は香川大のゴールラッシュとなった･･･。

　21分、９.呉竹のドリブルシュートで６－１。22分には左サイドにこぼれたボールを８.吉岡が押し込んで７－１。同分、10.奥山にもゴールが生まれて８－１。再びカウンターも決まって、９－１とボコボコになってきた。失点の止まらないセントラルは25分には10失点目。
　26分、自らのシュートがポストに跳ね返ったのを８.吉岡が押し込んで、11－１。29分、９.呉竹が下げたボールを10.奥山が決めて、12－１。セントラルは31分にタイムアウト。少し失点が止むが、35分、ドリブルで切れ込んだ９.呉竹がトゥキックシュートを突き刺して、13－１。香川大９.呉竹は好選手。フットサルの動きが沁みついており、ドリブルにもキレがあった。四国リーグだけで埋もれているのは惜しい人材だと思えた。

　同分、香川大は左８.吉岡からのボールを13.吉川がダイレクトで決めて、14点目。カウンターから、８.吉岡のシュートのこぼれ球を13.吉川が決めて15点。39分に７.滝が16点目を奪うと、１分を切ってからも香川大は攻撃の手を休めず。９.呉竹がさらに２ゴール。残り17秒にも１点を加えて、香川大が大量19ゴールをあげた。

　上位争いでは得失点差も絡んでくるので「今日は取れるだけ取ろう」(13.吉川)と言う香川大。「４年生が抜けただけ」で、後は去年とほぼ同じメンバー。「個人の能力では弱くなっている」と謙遜していたが、１年四国リーグで揉まれただけあって、プレーには自信が溢れていて、迷いがなかった。「守備はハーフコートのマンツー。攻撃は自由」というが、今季は岡山からコーチを招いて「戦術も学んでいる」と言う。大量ゴールの中には、まるで練習のようにキレイなスイッチプレーも決まっていた。「インカレ(全日本大学フットサル)の優勝を目指したが負けてしまった」ために、目標を四国リーグと、全日本選手権の四国代表。四国２冠に切り替えた香川大。若い選手たちに、大きなタイトルはもたらされるか―。

ゴールを重ねていく９.呉竹と、８.吉岡

動きが際立っていた香川大９.呉竹

ゴレイロを務めたセントラルの３.大塚。昨季は指揮を振るっていたが、今季はゴレイロに、フィールドにフル回転せざるを得ない状態らしい･･･

レポート・写真：北谷仁治

地域リーグレポート 2009

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