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2009/09/08 16:54:15 Fリーグ 神戸×花巻戦レポート/MARIKO
後半２４分、碓井孝一郎が打ったシュートが相手選手に当りオウンゴールなった。失点した神戸は、怒涛の攻撃から２９分、西谷良介が同点ゴールを決めるが、３４分に「ゴレイロがファーサイドの選手にパスをすると思って移動したのが見えたのでパスではなくシュートに変えた」とアンデルソンが冷静な判断で打ったシュートが決まると、これが決勝ゴールとなり花巻が２−１で接戦を制した。
「相手が引いてしまうとチームが上手く機能しなかった」と須藤慎一が振り返ったように、前半の立ち上がりから試合終了までのほぼ４０間分、花巻が守備に徹する展開となった。更に、千綿リカルドや脇慎太郎など、神戸の攻撃の起点となる選手に対するアンデルソンのプレッシャーが神戸を苦しめた。また、この試合では前半に山元優典が負傷、伊藤雅範は怪我でベンチ入りしないなど、守備の要や、チームのバランスをとる選手が欠けたことも、チームが上手く機能しなかった原因の一つだろう。 前節、アウェイで大分に３−１と敗戦を喫してから１週間。この試合、前半は決定的な場面が生まれなかったが、後半は須藤がドリブルでサイドから攻めると、中央でパスを受けた西谷がミドルシュートを打つ場面や、山蔦一弘のシュートが花巻のゴールを脅かした。しかし、チャンスも得点には結びつかず、西谷の１ゴールのみに終った。「大分戦でも攻めてはいたが、ゴールが決まらない」（千綿）と神戸は３年目のシーズンを迎え、初めて「点が取れない」という大きな問題に直面している。 「一人で突破するチームではなくなった」試合後の記者会見で泰澤監督が俯きかげんに口にした言葉からも、今、「決定力不足」が神戸を苦しませている。「今日花巻は良くなかった。北海道戦のように計画通りにはいかなかった」（ジオゴ監督）と神戸の攻めに対して、花巻は監督の計画以上に守備に時間を割く展開となった。「シュートチャンスを探しながら攻めていた」（須藤）と神戸は前後半合わせて３３本のシュート打っている。だが、「精度の問題もあるとは思いますが、ゴール直前でのリズムが噛みあっていないのかもしれない」と須藤が話すように、「決定力不足」は否めない。 神戸は現在９位と開幕以来、初めて下位に転落した。今季、大幅な選手の補強をしたことで攻撃のバリエーションも増え、パスもつながるなど、昨季以上に得点のチャンスは増えている。今後、苦しい試合展開で確実にゴールを奪える「決定力不足」の解消こそが神戸の上位浮上の大きなカギとなる。 レポート：MARIKO
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