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2009/08/18 19:25:10

前評判の高い町田を神戸が粉砕/オーシャンアリーナカップ


Fリーグ大洋薬品オーシャンアリーナカップ 2009・準々決勝 デウソン神戸×ペスカドーラ町田

日時:2009年8月6日(木)
会場:大洋薬品オーシャンアリーナ


戦力の充実で、前評判の高い町田。早くに姿を消したが、リーグまでには立て直してくるハズ


リーグ開幕に向けて、上昇カーブを描いてきた神戸はさすが

 Fリーグでも実力の伯仲した、激しいゲームを繰り広げてきた町田と神戸の対戦する好カード。前評判では、藤井 健太、マルキーニョすら大型補強があった町田に分があったか?
 個人的にはあらためて、神戸は"本番に強い"という印象を持った。A.A.B.B.とのプレマッチを見て心配していたが、リーグ開幕に向けて、きっちりチーム状態を上げてきた感じ。試合のON・OFFの切り替え、試合を全員で楽しむというプロフェッショナルさは、リーグ一と言えるかもしれない。

 町田はマルキーニョス不在。浦安から移籍の藤井のフィット具合などが注目された。町田の先発には、甲斐、金山、藤井が並ぶ、オールドファンには溜まらないセット。もうひとりはテクニシャンの後呂が入った。

 立ち上がりは町田がボールを回して、神戸が守る展開。ファーストシュートは18.藤井 健太。1分、町田は15.後呂のシュートがサイドネット。神戸はこの試合、体調を崩した村山に代わって、ゴレイロで田中が先発。神戸はワンチャンスを9.岡崎チアゴがシュートまで持って行くが、ゴールならず。お互い守備の意識が高く、固い試合になりそうな立ち上がり。

 町田は時折前からプレスをかける。9.横江が積極的なシュートの姿勢を見せる。神戸もセットプレーで、相手ディフェンダーをブロックして、シューターをフリーにするなど、セットプレーの精度を上げてきた印象を受けた。

 前半の中盤、町田は8.滝田、9.横江が、神戸の激しいコンタクトに、立て続けに負傷でピッチを離れることに。

 前半終了間際、町田のパスが回るが、神戸もよく対応し、シュートチャンスは少ない。前半は0-0。見応えがありながらも、ノーゴールに終わった。


 後半、先手を奪ったのは神戸。26分、4.山元の左コーナー付近からの落としを、走り込んだ14.西谷がシュート。さらに2分経たずして、神戸は田中からのロングスローを、ゴレイロの前、18..脇がバックヘッドで流して、2-0。2連続ゴールで、神戸が一気に試合の主導権を握る。

 29分、町田は18.藤井をゴレイロに入れてパワープレーに出る。

 30分、神戸はゴレイロ田中が痛恨のミス。ゴール前でコントロールミスしたボールを町田6.ジャッピーニャに奪われ、1-2。

 嫌な失点だったが、神戸は崩れなかった。前からのプレスなど、積極的な戦いを見せると、38分、4.山元が左サイドを15.伊藤との大きなワンツーで縦に抜けると、受けたボールを大きく逆サイドへ。ここに13.松本がファーに走り込んで、フリーで合わせて、3点目。大きな勝ち越しゴールを入れた。移籍後、初ゴールとなった松本は嬉しそうに快心のガッツポーズを繰り返した。

 町田は残り9秒で、左サイド9.横江の折り返しをゴール前、6.ジャッピーニャが合わせて2-3としてが、時すでに遅し。神戸が町田を下して、準決勝に駒を進めた。


 「スタートからいい状態でなかった。試合の中でもいつもと全く違うパフォーマンスの選手もいた」とは町田のジュニオール監督。プレマッチの評判などを聞いていただけに、正直、「こんなものか・・・」という思いがあったが、やはり町田は本調子ではなかったようだ。「プレッシャーがあった」として「こういう日もある。が、続けてはいけない」と語ったジュニオール監督。開幕までには立て直して来てもらいたいところ。金山選手も「力を出し切ったとは言えない状態で帰るのは歯がゆい」と悔しさをにじませていた。

 一方の神戸・泰澤監督は「前半を辛抱強く守れたことが後半につながった」と、守備を評価。「原田も本調子ではないので、点が取れる選手が減っているが、その分、ディフェンスができる選手が増えた」と現状を捉えた上で「2失点以内に押さえれたのが良かった」とコメント。
 キャプテン・伊藤は明日について、「今日のようなディフェンスをすれば、そんなに失点しない」と語り、「攻撃に関してはまだ30%」としながらも「その中で一番良い試合ができる」とし、相手を名古屋と見据えながら「明日の結果によって、自分たちが上を狙えるか、計れる一戦になる」と締め括った。

 相手のミスからとパワープレーからの得点。パスが回りながらも、流れの中でのゴールがなかった点について、町田・藤井は「ミスが多く、バタバタしてしまった。落ち着かせようとすることで、パスだしなどが遅くなってしまった面もあるかもしれない」と振り返る。メンバーとの連携についても「まだ考えて、流れを自分のところでストップしてしまってる部分がある。自分が町田の良さを活かすように、ゲームを安定させるようにしたいが、まだ期間的に難しい」と現状を捉え、「1巡目はまだチーム状態が悪いながらも勝てるかがポイント」と、リーグを見据える。町田には、藤井が「練習やってても、バケモンだし」と評するマルキーニョスという、大きな"上積み"も残っている。



町田に新加入の藤井。早くもチームの中心として活躍する存在感


出場時間は少なかったが、藤井、金山らとセットを組み、楽しみな甲斐


今季の町田を率いるジュニオール監督


先制点を決めた、神戸の14.西谷。リーグで経験を積み、得点に絡むプレーが増えてきた


田中からのロングスローをヘッドで流した神戸18.脇


神戸は新加入の13.松本にも嬉しい初ゴールが生まれた


前評判の高かった町田を破った神戸


力を存分に発揮できなかった町田。初戦敗退となってしまった・・・


レポート・写真:北谷 仁治





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