|
|
|
お問い合わせ
|
| フットサルタイムズトップへ - ニュース |
|
2008/12/12 21:54:21 神がかるクロタロ奈良 残り２秒の同点ゴール/関西リーグ９節
１分を切って２得点、残り２秒の同点ゴール。決めたのは10.島津。クロタロ奈良が神がかってきた 残り２秒にゴールが生まれる、センセーショナルなゲームとなった。 高槻松原の事務ミスに救われ、前の試合(敗戦)が"無効試合"となり、８.今井、19.村橋の出場停止も無くなったクロタロ奈良。運が向いてきたところで、ここは地力で勝点を積み上げたい。 一方のだいふごうは、初黒星を喫してから、泥沼の５連敗で、落ちるところまで落ちてしまった。これ以上の敗戦は『降格』の可能性に限りなく近づいていくことになる。 前半は互角の戦い。 だいふごうは前からプレスをかける積極的なディフェンス。クロタロも応酬する場面があったので、ミスも連発したが、ハーフまで"だだ引き"するチーム(試合)が多い関西リーグの中で、高いプレッシャー・激しい球際の中での、見応えのある試合となった。 先制は６分に、だいふごう23.吉田。前線で拾ったボールをペナルティエリアの外、中央やや右寄りの位置からシュートを決める。前節の首位・フュンフバインとの戦いでもチームの１点目を叩き出した吉田が、この日も貴重な１点目を上げる。 クロタロ奈良は６分、８.今井、16.長谷部 亘のワンツーから長谷部のシュートはポストに弾かれる。 だいふごうの追加点は17分、13.松岡が右サイド広報から、最前線の９.永松まで通すと、ディフェンダーとゴレイロの連携ミスがあったか、クロタロは永松に簡単にシュートを許してしまい、２−０とリードが広がる。 しかしだいふごうは17分、２点目を決めた９.永松が、クロタロ奈良のカウンターを阻止して一発退場となる。クロタロの見事なプレス回避のパターンプレーから、抜け出そうとした選手を倒したものだったが、"一発レッド"は非常に厳しい判定に思えた。 このファウルで得た19.村橋のフリーキックはポストに跳ね返るが、８秒後、右前タッチライン付近から、16.長谷部 亘が折り返したボールを、19.村橋が決めて、１−２。 さらにクロタロは前半残り２秒、ゴレイロの31.徳永がゴール前に投げ入れたボールを、だいふごうゴレイロ12.桑野が手で触れてしまい、ゴールに収まる。これで２−２の同点でハーフタイムを迎えることになる。 クロタロ奈良はこの時間帯、巨漢ピヴォ28.中村を入れ、中村がゴール前に張ったところへゴールスローを投げ入れるプレーを数回繰り返していただけに、だいふごうゴレイロ桑野の警戒心が高まっていた故のゴールだったと言えそう。 しかし前半のクロタロのゴールはこの"ラッキー的"な要素もあるゴールと、相手のフィールドが３人の時間帯に入れたゴール。どちらかと言えば、内容でゲームを支配していたのは"だいふごう"であった。 後半はそのだいふごうがペースを握る。 後半２分、だいふごうはフリーキックから勝ち越しゴールを奪う。 右サイドからのフリーキック。２人が２つの壁をブロックして、13.松岡が大外に送ったボールを５.入部が決める。 その後、試合はこう着状態に入り、13分、クロタロ奈良が先にタイムアウト。しかしその１分後、だいふごうは25.越智が右サイドからミドルシュートを決める。この時間帯はどちらかと言えばクロタロの反撃ムードだったが、だいふごうは少ないチャンスをゴールに結びつけた。４−２、だいふごうのリードが広がった。 クロタロは、16.長谷部 亘をゴレイロに入れてパワープレー開始。だいふごうは相手のゴールクリアランスに前プレをかける攻撃的なディフェンスで、勝利を自分たちから掴みに行く。残りは40秒を切った･･･。 しかし最後まであきらめなかったクロタロ奈良が"ミラクル"を起こした。 残り28秒、右サイド、ゴール横で受けた、10.島津が中に折り返すと見せて、ニアをシュートで射抜く。３−４、１点差に詰め寄る。 それでも残りは30秒を切っていた。ジワリジワリと残り時間が削られていったが、残り５秒で左サイドからのキックインから、16.長谷部 亘が右サイドに送ったシュートパスに、またも10.島津が飛び込んで合わせた！ボールはゴールに収まっている！時計は残り２秒を表していた。 劇的な同点ゴールで、クロタロ奈良が引き分けに持ち込んだ。 「勝ったと思ってはいなかったんですが･･･」とはだいふごうキャプテン13.松岡。「パワープレーのディフェンスが課題です。フュンフ戦では点も取れて、課題を克服しつつあると思いましたが･･･。勝ちきれないですね。今日勝って残留を決めたかったんですが･･･」 これで10位。下にはAFC神戸とカンカンボーイズの２チームのみ。残る２試合は、近鉄、ドリームと好調なチームを残している。 それでも松岡は「前節のフュンフ戦も、みんなフュンフが勝つと思っていたように、番狂わせを起こしたい」と、力強いコメントを残した。 「あきらめないで戦えた」とは興奮冷めやらぬ第一声は、同点ゴールの10.島津。しかしその後は「失点が多すぎる。ディフェンスから入りたい。カスカヴェウ関西時代の面影があるし、あのレベルでやりたい。主力が外れると、まだ苦しい戦いになる」と冷静な現状分析が続いた。「それでも最後は気持ちだと思う。Jリーグのように、どっちが『負けない！』という気持ちを強く持っているか」と残りの試合を全力で戦うことを誓う。 
レポート・写真：北谷 仁治  関西フットサルリーグレポートへ
|
||||||||||||||
