近鉄、シュート数で上回るもフュンフに及ばず/関西リーグ７節

　第３試合は首位のフュンフバインに、近鉄が挑み、ハイレベルな好ゲームになった。

　フュンフは１分に15.北村、近鉄は２分に23.塩谷、互いのキーマンが立ち上がりにゴールを奪い合う、動きのある立ち上がり。その後スコアは膠着したが、フュンフバインは15分(公式記録では何故か４分･･･)に６.綾見が10.山地から受けたボールを決めて、２－１、前半のウチにリードを奪って折り返す。

　フュンフバインは後半立ち上がりの２分にも、山なりのゴールスローを受けた４.岩川が左サイドからボレーシュートを叩き込んで３－１、リードを広げて試合の主導権を握る。

　対する近鉄は前半からシュート数(チャンスの数)でフュンフを上回るものの、後半４分、20.稲田のシュートはバー直撃、８分、23.塩谷のシュートはポストを叩くなど、ゴールが遠い。フュンフ18.及川からのボールを奪って11.田中 → 23.塩谷とつないだ近鉄が後半８分に、ようやく２ゴール目。２－３と一点差に迫る。

　近鉄は後半９分にも右サイドから16.村上がシュートチャンスを得たが、浮かせてしまい、同点弾はならず。

　逆に10分、フュンフバインは10.山地が中央やや左サイドから、グラウンダーのミドルシュートを決めて、４－２、再び２点差に戻す、貴重な追加点を奪う。

　チャンスはつくれているがゴールの遠い近鉄は更なる猛攻を仕掛ける。12分、こぼれ球を中央５.高須がつないで14.大塚のチップ気味のシュートはゴール上。タイムアウトを挟んでカウンターから再び14.大塚のシュートは逆サイドポストと、相変わらずシュートがポストに嫌われる。

　残り２分を切ってから。近鉄は23.塩谷が２度、浮き球をゴール前に送るが、18.野口、20.稲田のヘディングからもゴールを奪えず。５ファウルが溜まったフュンフから、近鉄は２度の第２PKを得るが、このチャンスも活かせず。４－２、フュンフバインが近鉄を振り切った。シュート数はフュンフバインが前半７本、後半８本という"極少"にも関わらず２ゴールずつ上げたのに対し、前半13本、後半にいたっては24本もシュートを放ちながら、前後半ともに１得点に終わった近鉄。"決定力の差"と言ってしまえばそれまでだが、近鉄は今後、シュートの精度を磨く必要性が、必然的に問われる試合結果となった。

後半１分、フュンフは４.岩川のゴールでリードを広げる。少ないチャンスを確実にゴールに結びつけた

近鉄も23.塩谷の２得点などでフュンフを追い詰めたが、今一歩及ばず。シュート数では圧倒したが･･･

フュンフはエース10.山地が貴重な追加点。チームを楽にする大事なゴールだった

これで近鉄は２勝２敗３分。勝点10から７の間に12チーム中10チームがひしめく大混戦になってきた

レポート・写真：北谷仁治

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