全日本選手権関西大会レポート３

PUMA CUP 2008 第13回全日本フットサル選手権大会関西大会の観戦レポートです。今回から、２試合をまとめていきますので、全５回(残り２回)予定です。

レポート１、レポート２

●Aピッチ第２試合・TOY×フュンフバイン

　先に１勝(勝点３)を手に入れて、引き分け以上で代表決定戦行きが決まるTOYと、京都代表、フュンフバインの対戦。フュンフバインは関西リーグ所属。関西リーグでも２セットをきっちり分けて戦える選手層の厚さと攻撃の幅(主にファーストセットはパス回し、セカンドセットは個人勝負を武器とする)を持つだけに、フュンフが地力の違いを見せつけるかと思ったが･･･。

　先制したのはフュンフ。６分、左CKから、後方に落としたボールを?坂根がミドル。こぼれ球を?三浦が押し込む。その後もフュンフはゴレイロ・31徳永などのスーパーセーブもあり、波に乗ると思われたが、前半残り５秒、TOYは右サイドから、?藤井(徹)の折り返しを逆サイドで?橋岡が合わせて、１－１。同点として前半を折り返す。

　後半に先手を取ったのはTOY。19分、?藤井(猛)が決めて、２－１。しかしすぐさまフュンフもエース?山地が返して、２－２。試合を振り出しに戻す。しかしその後も練習試合では「ボコボコにやられる」というフュンフを相手に拮抗した試合を続けるTOY。こうなると焦りが出てくるのは格上チームの方か？23分、TOYは第１試合でハットトリックの?田中が再び勝ち越しのゴールを上げる！田中のこのゴールが決勝点となった。TOYはその後もフュンフの攻撃を凌ぎきり２連勝。(２試合できっちり)Aグループ１位抜けを決め、代表決定戦を待つのみとなった。

フュンフは?山地のゴールで同点に追いついたが･･･

決して守備の固いチームでないTOY。しかし粘りのフットサルが関西大会でも通じた

フュンフの猛攻を防ぐTOYゴレイロ21南。ピンポイントのロングスローも絶品

ミラクルトーイがフュンフバインを撃破！大阪予選から関西リーグ征伐は３チーム目

●Bピッチ第２試合・JOY×クロタロ奈良

　フォルサとの接戦を制して勝点３を手に入れているJOYと、奈良県代表・クロタロ奈良との対戦。クロタロ奈良は昨年度、CASCAVEL KANSAIとして、関西リーグ２位。地域CLに進み、大洋薬品/BANFFとも接戦(２－４)を演じたが、Fリーグの開幕に伴い、主力が離脱。キャプテンの?長谷部、?島津、?今井らが残ったものの、チーム名も変わり、ほぼ新チームとしての再始動。チームつくりの過渡期とも言え、リーグでは３勝５敗１分で８位に低迷している。
　一発勝負での全日本選手権では"役に立たないデータ"となりそうだが、今季の関西リーグでは、７－３でJOYが圧勝している。

　しかし関西リーグ序盤に比べ、?森口が"恐い選手"に育っているのに加え、?村橋、27清家といった新加入選手もクロタロ奈良のフットサルにフィットしてきた感じで、この試合、クロタロ奈良がJOYを大いに苦しめた。

　先制したのはクロタロ奈良。６分、?山本が決めて、１－０。さらに８分には?今井が左サイドを破って、ゴール前に送ったボールを?森口が決めて２－０。とクロタロ奈良がリードを広げる。
　第１試合に続いて"追いかける展開"になったJOYは９分、?大谷純一が決めて、１－２として前半を折り返す。

　"取るべき人が取って"勢いが出たが―。後半はJOYがペースを掴む。しかし引いてゾーンを引くクロタロ奈良の守備をなかなか崩すには至らない。クロタロ奈良は昨年度、関西リーグで多くのチームを苦しめたゾーンディフェンスの完成度が戻ってきたかのよう―。

　それでもクロタロ奈良のゴールをこじ開けたのは大谷純一とピヴォを張り合う?馬場。19分、ゴール前のこぼれ球をジャンピングボレー(！)で押し込んで、２－２の同点。さらに21分にも再び?馬場が決めたJOYが、２試合連続の逆転勝利。２勝目を上げて、こちらもB組１位抜け決定。代表決定戦に駒を進めた。

ジョイのエース?大谷純一には当然ながら厳しいマークがつく

逆転ゴールの?馬場を祝福する?大谷純一。頼もしい選手が揃ってきた

クロタロ奈良も?村橋などが積極的にシュートを放ったが･･･

善戦むなしく初戦を落としたクロタロ奈良･･･

レポート１、レポート２

全日本選手権 関西大会レポート３

全日本選手権関西大会レポート３