Kuala Lumpur World Futsal 2008 プレビュー(後編)

マレーシアで１/29(火)より、フットサルの国際大会『Kuala Lumpur World Futsal 2008』が開催されます。

現地で取材に当たるフリーライターの田畑弦からの、大会プレビュー後編をご紹介いたします！

※フットサルタイムズでは、この後も田畑弦氏から、現地の取材で感じたことなどをコラムあるいはレポートとして送ってもらう予定です！お楽しみに！(^^)/

●KL WORLD5's 大会プレビュー(後編)

　主な出場国について…イランは着々と強化を図っていることは説明するまでも無いだろう。昨年5月に日本を4-1と引きずり降ろした後も、10月に行われたグランプリ・デ・フットサルではアルゼンチン等南米の強豪を連破し決勝ではブラジル相手に0-4という健闘ぶりを見せている。その上U-23で臨んだアジア・インドアゲームス（マカオ、以下アジアインドア）でもベストメンバーで臨んだタイを相手に全く寄せ付けない戦いぶり（スコアは7-4）を見せ、層の厚さ、もはやアジアは敵ではないことを知らしめている。

　タイはベストメンバーで臨んだアジアインドアから当時は移籍の関係で参加できなかったGKチュエンタを加え、激戦区のリーグに臨む。アジアインドアではマンジャレンを筆頭とした1stセットこそ脅威を見せたものの、当時はまだ2ndセットに物足りなさが残ったが、12月に東南アジア同士で行われた「SEA Games」を経てどこまで精度を高めているかを見ておきたい。

　そして筆者が一番警戒していると言ってもいいのが中国だ。昨年のアジア選手権ではグループリーグ敗退という成績ながらも、ブラジル人・カルバリオ監督を呼び戻し集中強化。8月には自国・広州では日本（国内組）を迎え1-2と詰め寄り、アジアインドアでもイランに1-7と大敗しながらもベスト4と強化を見せている。

　当たりの強いフィジカルをベースに定期的に活動を進め、Fリーグでも主流となっているクアトロ－ゼロを駆使するフットサルがどれだけ進化しているのか。アジア選手権の組み合わせ、大会方式次第では日本とベスト4に残る以前に対戦することも大いに予想されるため、凝視する必要があると感じている。

　またブラジルは10月の自国開催を控え、2005年9月以来続いている連勝記録をどこまで伸ばし、アジア各国に胸を貸すのかかが見ものである。前回大会が行われた2003年の大会では国内組というエクスキューズはあったものの、決勝でアルゼンチンにVゴール負けを喫している。この大会でも国内組で臨んでいるが、そこで最も注目しているのが現在来日中のファルカンは勿論のこと、そのファルカンの次世代のスターと呼び声が高い弱冠18歳のミチュエだ。日本で言えばまだ高校生と若いながらも、既に代表では昨年のグランプリでデビューを果たし、現在行われているリビア遠征でも主力として活躍している。。

　筆者はFリーグの関係上、準決勝まで（2月2日）しか取材できないが、思う存分敵国偵察に寝食を忘れ（？）没頭して行きたいと思う。

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