全日本選手権関西大会レポート２

PUMA CUP 2008 第13回全日本フットサル選手権大会関西大会の観戦レポートです。全６回予定です。

●Bピッチ第１試合・JOY×FORCA

　TOY×SET STARと同時刻にBピッチでスタートのは滋賀代表のジョイと、兵庫代表のフォルサ。ジョイは３年連続の滋賀代表。フォルサは昨年、大学西日本代表として、全国大会本戦に出場したが、兵庫県代表として関西大会に駒を進めるのは初。兵庫予選では準決勝を(PK戦の末？)カンカンを破り、決勝戦では、AFC神戸を破って勝ちあがってきた芦屋SCグリースに４－４、延長２－２、PK５－３という激戦を制してきた。全日本大学フットサル大会で流通経済に敗れたフォルサが"再チャレンジ"の機会を活かしたことにケチをつけるつもりはないが、兵庫県予選は決勝トーナメントに入っても12分プレイング。ピッチサイズは18ｍ×34ｍという(今年も)イレギュラーなレギュレーションで開催されたようだ。今年は試合自体を観戦できていないので何とも言えないが、２年前観戦したときはピッチの縦の短さは"異様なほど"で、キーパーが"投げればゴール前"という感じ。実際、(そのとき)勝った神戸はゴールスローをバンバン、ゴール前に放り込んでおり、勝った後も「カンカンさんに申し訳ない」と勝った神戸の方がコメントしたほどだった。
　縦のスペースが短くなれば、カンカンのようなカウンターを武器とするチームはあからさまに不利になる。フットサルNo.１を決めるハズの全日本フットサル選手権大会の県予選がこの状態でよいのか？会場確保が難しいという苦しい現状があるようだが･･･、全国の都道府県のお手本となるようなことをたくさんやってきた兵庫だけに、早急な改善を願いたい。

　話が大きく逸れてしまって申し訳ないが、関西リーグ勢同士の対戦となったジョイとフォルサは"因縁の対決"とも言える。前年度の全日本選手権本戦で同組となった２チーム。ボツワナを破ったジョイは、勝てば決勝ラウンド進出の望みがあったにも関わらず(当時の力関係から言えば)フォルサにまさかの敗戦。(フォルサにもかすかに決勝ラウンド進出の可能性はあったが、接戦に終わった(得失点差が稼げなかった)ため)両チームとも予選リーグ敗退となったからだ。
　苦い対戦経験を持つフォルサが相手。今年の関西リーグで３－１と勝利しているものの"一発勝負"の選手権では"警戒心"も十分に働いただろう。案の定というべきか･･･、この日も５分にフォルサが?上原のゴールで先制。ジョイにとっては苦しい展開となった。ちなみに言えばジョイはこの日、３試合、すべて先制点を許して追い上げる展開となった。今年の関西リーグでは常に先手を奪って試合を優位に進めてきていたが「去年の関西リーグみたいな戦い」と?大谷真一も大会後に苦笑いを浮かべた。
　追いかけるジョイはこの日絶好調の?馬場が８分に決めて、１－１の同点にして前半を折り返すと、26分、?大谷真一が勝ち越しゴール。この日も引いて守ってカウンター狙いのフォルサの固い守備、時折見せる鋭いカウンターに手を焼いたものの、ジョイが嬉しい１勝をモノにした。

　今年の関西大会は３チームずつの２ブロックに分かれて予選リーグ(15分プレーイング)が行われ、その後に、A１位×B２位、B１位×A２位で代表決定戦(20分プレーイング)が行われる。極端な話、予選リーグは２位までに入ればOKで、１勝すれば予選突破に大きく近づくことになる。

着実にチーム力をつけているフォルサ。毎年(卒業で)メンバーが入れ替わるのがモッタイナイ･･･

全日本選手権 関西大会レポート２

全日本選手権関西大会レポート２